湖北省旅行2日目① 赤壁古戦場へ
一口に赤壁といっても赤壁市自体は小さくもなんともなく、中でも三国志関係の観光をする場合は「赤壁古戦場」まで行く必要がありますが、この赤壁古戦場までの行き方として、武漢から高铁とバスを乗り継いで行かねばならず、なかなか面倒な次第です。
出発は武漢駅から。
武漢駅内にいくつか店舗がある老汉口で朝ごはん食べます。武漢は小吃が多く、食事面ではぼっちの旅行者にも優しいです。一人旅は楽ちんで好きなのですが、こと中国では食べるものに困る場面も少なからずあります。(中華はやはり人数がいる方が色々食べれて宜しいですね)
武漢名物の热干面。胡麻の風味が効いていて、辣椒を振りかければ汁なし坦々麺みたい。味は普通(たぶん店自体がそもそもイマイチ)。
武漢駅内。
さて、赤壁市内へたどり着くために、まずは武漢から「赤壁駅(火车)」ないしは「赤壁北駅(动车)」のどちらかまで高铁で行く必要があるのですが、今回は赤壁北駅を使うことにしました。武漢→赤壁北までは1時間弱程度です。
赤壁北駅到着。
街の様子としては中国の普通の小さな地方都市といった感じで、駅前ではマンションの建設をたくさんやってます。
三国古戦場までの道のりはまだまだ遠く、赤壁北駅からまずは「城西停车场」という、古戦場行きのバスが出ている場所まで徒歩+路線バスを使って辿り着かねばなりません。
全て歩きだと1時間くらいかかるので、僕の場合はまず「人民政府」のバス停まで歩き、そこから9路の路線バスで「交警大队」まで行き、さらに徒歩で城西停车场を目指しました。
9路のバスと交警大队付近の様子。
道中石材屋がたくさんあったのと、老若男女問わず青空麻雀をやってる人たちが多かった印象で、自動雀卓を売ってる専門店舗なんかもありました。田舎町といった風情で、のんびりとしてます。
城西停车场。結局赤壁北駅からは30分以上かかりました。
赤壁古戦場行きのバスは車体にその旨書いてあるので、すぐ分かります。時刻表などはなく、満席になれば出発するトラディショナルスタイル。ここから古戦場へは約1時間です。運賃は10元。
車中、隣に座っていたオヤジが5回くらいバスの床に痰を吐きちらしており、さすがに不快感を隠せなかったものの、「ここは中国であるここは中国である」と日常生活や仕事でも時々発動する一人アンガーマネジメントを行いながら、古戦場までバスに揺られることとなりました。
続く。
湖北省旅行1日目 武漢で民泊体験
興奮冷めやらぬ安徽省旅行の余韻に浸りつつ、その翌週末には湖北省をふらりと一人旅してきました。主要目的地は三国志でおなじみの「赤壁」です。
赤壁といえば・・・の名シーン。
今回も金曜日に会社を男らしく早退し、上海虹橋駅に向かいます。
上海虹橋駅。いつ来ても圧倒される大きさ。
16:51発の武漢行き高鉄。
今回は人生初の一等座なので、激しくテンション上がります。ゆっても、二等座が満席で取れなかっただけなんですけど。
一等座はお土産付くんですね!
途中信号機故障があり、1時間遅れで武漢駅に到着しました。今見ると、表示板が傾いてる気がしてならないんですけど、気のせいですかね?
武漢駅です。
さて、この日の宿泊予定先は「武汉高铁V9时尚精品公寓」。ctripを確認する限りでは武漢駅から歩いて5分ちょいとかなりの好立地ではあるものの、
1泊94元。都市部にしては、なかなか不安を感じさせられる安さです。加えて安い価格帯の宿は内宾(大陸の人のみ宿泊可)がほとんどの中、外国人は本当に泊まれるのかも気にかかります。
とりあえずは地図の指し示すままに歩いたものの、目的地にホテルっぽいホテルはありません。ただ小区(団地)があるのみです。
どう見てもただの小区・・・ただ、唯一普通と違うのは、予約した宿泊先を探して歩いていたところ、やたらと「宿は決まってるのか?」と客引きをしてくるおばちゃんが多かったこと。電動バイクで颯爽と現れ、予約済である旨伝えると颯爽と去っていきます。
どうやらここの小区は普通に住んでる人たちがいる他にも、民泊として使われている部屋が大量にあるようで、僕が予約したのはその中の一室のようでした。日本でも民泊は経験ありませんが、意図せず武漢で泊まることになるとは…
さて、小区に入ってさまようこと10分。お目当ての宿がなかなか見つかりません。ctripには九号楼と書いてあり、客引きのおばちゃんに場所を聞いたりもするものの、どうしても入口が分からず。しょうがないので、電話してラオバンに迎えに来てもらいました。
ラオバンにピックアップしてもらい、案内してもらった入口。すぐそこだったけど、こんなん自力じゃ絶対にたどり着けないぞ…
17階の1703室が宿泊先。
たぶん元々比較的サイズの大きい部屋を改造して、いくつかの部屋に分けているみたいで、この中の一室に泊まることになった次第です。
ちなみに今回、パスポートチェックはありませんでした。これも中国で初めての経験です。会社先輩の「昔は偽物の身份证(全然知らない中国のオヤジの顔写真が載ってる)がホテル前に売ってて、それを買って宿に泊まったことがある」といった秀逸な逸話が思い出されました。似たようなアングラさを感じます。
とはいっても、部屋はいたって快適。テレビ・エアコン・wifi完備。それでいて清潔感もあります。
唯一の難点は、バスルームが狭すぎて、トイレとシャワーの位置がほぼ被っていること。シャワー使うとダイレクトにトイレに水がかかるので、順番を考えて使わねばいけません。まぁ安いので、これくらいは全然我慢できます。
周囲にはちょっとした屋台であったり、ローカルスーパーなどもあり、比較的賑やかでなかなか悪くないな、というのがチェックイン後の感想でした。
初日おしまい。
安徽省旅行3日目③ 黄山から下山
谷底駅から電車(のようなもの)に乗って到着するのは「天海」という場所でして、朝一から動いてる場合は、この天海でお昼時を迎えることになるものと思われます。
ということで、まさにランチタイム時にぶつかってしまい、、、とにかく人が多い!本当はここでカップ麺でも食べようという話を同期とはしていたものの、あっさり諦め先に進みます。
途中、明らかに登山には相応しくないであろう果物を持って歩いてる方もいらっしゃいました…
どうでもいいことなのですけど、中国の山って、ゆで卵の殻を剥いたような、つるんとした岩肌の山が多いですよね。
最後まで絶景でした。
玉屏ロープウェイに乗って下山する直前の目玉スポット、迎客松。1972年に火災が発生した時に周恩来がこの松を守るために千人もの人員を招集した、という歴史のいわれある松のようです(地球の歩き方まま)。
おっと、コレは下ネタ。
下山します。
换乘中心行きのバス乗り場。
戻ってきました。
名物料理を食べたいといった気持ちが比較的薄い我々は、安心と信頼のKFCで食べ損ねたお昼ご飯をいただきました。
まだ飛行機の時間には余裕があったので、直接空港には向かわず、屯溪老街という旧市街の観光地に立ち寄ります。
屯溪老街入口。
習字道具やお茶の批发が並んでいます。
散歩する分にはなかなか楽しく、例えるなら浅草の仲見世(をスケールダウンした)みたいなもんではないかと思います。
空港へは老街からタクシーで15分くらい。
なお、この空港には驚くくらい何もありません。出来るだけ街中で時間を潰すのをおすすめします。上海行きの便はオンタイムだったので良かったですが、同期の北京行きフライトは結果的に約8時間程度遅れたらしく、相当暇で困ったという後日談もあった次第です。
ということで、安徽省旅行は以上でおしまいなのですが、これで残りの未踏省(含自治区等)は以下の通りとなりました。
黒龍江・遼寧・天津・山東・福建・海南・湖北・重慶・貴州・雲南・広西・青海・新疆・西藏+江西(通過はしたことあり)
江西含め、残りは十五个省份!
安徽省旅行3日目② 西海大峡谷で渋滞にはまる
雲谷ロープウェイに乗ること15分、山上に到着。
早速雲海が眼下に広がっとる…!といった感じで、景色はマジで侮れません。
行動開始。
黒虎松といって著名スポットにカウントされる場所ですが、同期も僕もあまり興味を持てず、写真撮影のみで通過。以降も要所要所で、こうした松が登場してきます。
仙人がふっと現れそうな、こうした素晴らしき山々も、
一歩引いて写真を撮れば、人民の方々に埋め尽くされていることが分かります(騒々しい!)。
しばらく歩いた先には、何故かバスケコートがありました。世界自然遺産(正確には複合)の中にバスケコートを設置してしまうのは、世界広しといえども中国くらいなものではないでしょうか…。
場所名は覚えてませんが、やはり雲海が綺麗に見える場所が他にもあります。
写真の中央あたりをご覧戴くと、なかなかエキサイティングな場所に展望スペースがあることも分かりますね。
段々と書くのが適当になってきた自覚はありますが、このあたりから西海大峡谷という黄山風景区のハイライトといっても過言ではないエリアに入ります。
山の頂上部に近いところから、谷底までこうした細い通路をひたすら下っていきます。
途中途中の景色も、なかなか悪くないです。
谷底も見えてきますが、まだまだ当面先。
よくよく見ると、すごい所に道が作られているのが改めて分かります。
くどいようですが、景色はマジですごいのです。震えます。本場の中国人も見惚れてる(たぶん)くらいです。
気を取り直してひたすら下っていきますが、下に行くにつれて段々と人の流れが悪くなっているような嫌な感覚に襲われ始めます。
そして悪夢は現実に。
完全に流れが止まりました。
というのも、西海大峡谷の谷底にはロープウェイ(というか電車に近い)の駅があり、これに乗らないと原則先に進むことができなくなってしまうので、こんな場所でも大渋滞が発生してしまう訳です。
また長蛇の列か…というネガティブ極まりない気持ちが正直なところではありましたが、、、
結局山の中腹から小一時間程こなし、ようやく電車まで辿り着きました。この乗り物に乗って再び山上へと戻ります。
乗車時間は5分程度。
山上着いたところで、なんとまたもやバスケコート(さっきとは別物、なんならちょっと新しい)を発見!というか、絶対要らんだろコレ。
ぼっちで上海ディズニー
なかなか黄山の日記が書き終わらないので、気分を変えて久々に上海ディズニーのこと書きます。
8月スタートの半年パスを購入したのは以前に書いた通りなのですが、少なくとも3回は行かないと元が取れないということから、貧乏性の虫が騒いでしまい、家族が上海不在にも関わらず、孤軍突入してきました。
30年ちょっとの人生の中でも初「ぼっちでディズニーランド」です。ただ、ぼっちとはいえ一応目的もありまして、それは「翱翔・飞越地平线(ソアリン)」に乗ることになります。
いつ何時でも150分〜180分待ちが当たり前というモンスター級のこのアトラクション、3才の娘を連れて並ぶのはちょいとしんどい次第で、実は妻も子供が以前託児所に通っていた時、やはり単騎でソアリンだけ乗りに行ったりもしたようです。
さて、ぼっちでディズニーを敢行したのは、8月の最終土曜日、25日。
おそらく夏休み最後の土日だからと思いますが、チケットは完売(相当な人出が容易に想像できる)。おまけに僕が9時オープンと思い込んでいたところ、実際は8時から開園しており、出足からつまづくとの失態。シット!
セキュリティチェックなどにも相当時間がかかり、結局パークに入ることができた頃には既に9時を回っていました。
出遅れたことから、早い時間のファストパスは全く取れず、1455〜1555のピーターパンを取ることに。結局使わずに帰りましたが…。上海ディズニーのファストパスは一瞬で無くなります。
ソアリンの入口。並び始めた段階では150分待ちの表示。どんどん横入りを仕掛けてくる中国人とせめぎ合いをしながら、我慢強く前進します。
アトラクション到着。疲労困憊。
こんな吊るされる感じの機械に乗ります。
激しい乗り物ではありませんが、かなり面白かったです。150分待つ価値があるかというと、多少言葉に詰まってしまいますが、、、是非とも実地で体験いただければと思います。
一応これで目的は達成したものの、このまま帰るのも悔しかったため、他にもカリブの海賊に乗り、最後はキャラクターとの写真撮影にもトライしました。
豆腐メンタルの僕としては、キャラクターグリーティングに1人で並ぶのはちょびっとだけ恥ずかしかったものの、できる限り平静を装いました。惜しむらくは、元々ズートピアのニック(キツネ)と写真撮るべく並んでたものの、直前でライオンキングのラフィキに交代してしまったことでしょうか。交代の瞬間に立ち去るゲストも少なからずいました。
とりあえずこれでやりきった感もあり、満足したので、少しパーク内を散歩してから退園しました。
まだ13時過ぎと時間も早かったことから、帰りがけは11号線で昔住んでた徐家汇に久々立ち寄ることに。
港汇广场や交通大学なんかを散歩して、お気に入りの重慶面の店でご飯を食べて帰宅。
結論としては、ぼっちでも上海ディズニーは全く問題なく遊べることが分かった1日でした。おしまい。
安徽省旅行3日目① 阿鼻叫喚の黄山ロープウェイ
朝。山上に行くロープウェイがかなり混むらしいといった話は聞いていたので、とりあえずは6時に起床しました。
ホテルの朝ごはんは朝6時半から。完全なる中式。
温泉景区のバス停からロープウェイ地点へと出発します。係員のおばちゃんがぎゃーぎゃーとこれは山上に行くバスだ、やれ山下に行くバスだとか言ってきますので、指示に従います。
さて、黄山を観光するメインルートとしては(手書きで分かりにくいですが)、
① 雲谷寺から雲谷ロープウェイで山上まで行き、西海大峡谷等を抜け、玉屏駅から玉屏ロープウェイで慈光閣へと下りるルート(反時計回り)
② ①とは逆に玉屏ロープウェイから登って雲谷寺へと抜けるルート(時計回り)
の2パターンが主には想定されるのだと思いますが、僕らはとりあえずロープウェイ行きのバスに乗るということしか頭になく、具体的な行先を確認してなかったので、気がつけば雲谷寺にたどり着いており、自然と①ルートを使うこととなりました。
※①ルートの方が登りが少ない分、多少は楽ちんではないか、というのが観光後の感想です。
とりあえず天気は良好!
道なりに沿ってロープウェイ乗り場へ向かいます。意外と空いてるじゃん、というのが感想。
などと油断してたら、まだまだ先には道がありました。
なかなかたどり着かないけど、周りの景色は結構なお点前です。そんなこんなしたら、ようやくロープウェイ駅が見えてきます。
・・・。
さすが中国屈指の著名観光地、完全に舐めてました。
とりあえず心を落ち着けて、チケットを購入ます。
チケット売り場のすぐ横のツーリストセンターでも実はロープウェイチケットを買うことができます。我々はこっちで購入。アプリでも買えるようですが、外国人は不可(身份证番号のみしか入力できないため)。
「ここから90分」の表示。実際はこの簡易建屋に到着するまでで、既に20分くらい並んでいるので、全行程でほぼ2時間の戦いとなります。ちなみに実際はこんなにかからんだろうと思ってましたが、リアルにここから90分かかりました。
この日は比較的涼しかったので、かろうじてよかったものの、団体客のツアーガイドが列外からチケットを渡すために拡声器で叫び散らしていたり、中国名物横入りを盛んにかましてきたり、子供は泣き叫ぶ、しまいにはおしっこするなど、なかなか地獄絵図な様相を呈してました。
ロープウェイ駅の内部に到着。ここからまだ30分程度かかります。
途中ではやはりスイカが売ってました。
他にもお馴染みの茶叶蛋や玉米(いわゆる普通の甘いとうもろこしもあれば、やたらモチモチしてる種類の両方とも)なんかも売ってます。
約2時間かけてようやく到着!既に若干の疲弊を感じております。
続く。