上海駐在員の中国一周日記

上海駐在中のサラリーマンが、週末使って主に中国国内を旅行してます。日常生活の備忘も適当に書いてます。

湖北省旅行2日目③ 赤壁摩崖石刻

赤壁古戦場で楽しみにしていた二箇所の内、「周瑜像」がガッカリスポットだったというのは前回書いた通りですが、もう一箇所はこれぞ赤壁!とも言うべき赤壁古戦場のハイライト、「赤壁摩崖石刻」です。

 

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長江沿いの「赤壁」と赤い二文字が刻まれている岩壁であり、この二文字は周瑜が書いたという、嘘か真か分からぬまことしやかな伝説が伝えられている場所になりますが、、、

 

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・・・あっさり終了

 

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ちなみに一歩引いて写真を撮るとこんな感じです。

 

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「辿り着くのが大変な割にこれだけか…」という気持ちが露ほどもないかというと嘘になりますが、雄大な長江をバックにこの赤壁の2文字を眺めていると、「ここで昔曹操がボコボコにやられたのか」とか「ここで孔明が10万本の矢を集めたのか」など、色んな感慨にふけることが出来、個人的にはなかなか悪くないと思いました。人も全然いないし。

 

ちなみに会社の中国人スタッフに赤壁へ行く旨を話したところ、予習として以下の高名な詩をわざわざ微信で送ってくれてましたので、三国志気分を盛り上げるため、ここに書き記したいと思います。

 

「念奴桥・赤壁怀古」 宋・苏轼

大江东去,浪淘尽,千古风流人物。故垒西边,人道是,三国周郎赤壁。乱石穿空,惊涛拍岸,卷起千堆雪。江山如画,一时多少豪杰。遥想公瑾当年,小乔初嫁了,雄姿英发。羽扇纶巾,谈笑间,樯橹灰飞烟灭。故国神游,多情应笑我,早生华发。人生如梦,一尊还酹江月。

 

赤壁の戦いにおける周瑜を歌った詩になりますが、中国語が達者ではない僕にとっても、まさに赤壁の地において、この漢詩の字面だけを眺めるだけでも、胸にグッとくるものがありました。「人生は一時の夢のようなものだ。まずこの酒樽を江上の月に注ごう」。素敵な言葉じゃありませんか。

 

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…などと珍しくアカデミックな感傷に浸っていたものの、横っちょにある中国語の注意書きを見てすぐ現実に引き戻されました。

 

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摩崖石刻を後にし、最後に周囲を見渡せる塔のようなスポットに登って、赤壁古戦場観光は終了。往路と同じバスで、赤壁镇の城西停车场に戻ります。

 

もう少し続きます。