上海駐在員の中国一周日記

上海駐在中のサラリーマンが、週末使って主に中国国内を旅行してます。日常生活の備忘も適当に書いてます。

中国 旅行スタイルの進化

中秋节快乐!

 

現在、祝日の少ない中国における貴重な三連休を迎えておりますが、僕自身はというと、この貴重な時間を使ってまた旅行をしてまして、現在は貴州省の貴陽から重慶に移動しているところです。旅行の内容自体は後日書こうと思いますが、今回は旅行中に感じた中国における旅行スタイルの進化について書きたいと思います。

 

①微领队(Virtual Tour Manager)

貴陽行きのチケットをctripで購入した後に、以下のようなショートメッセージを受信しました。

 

【携程】尊敬的○○○○您好,携程微领队已为您的上海至贵阳的机票订单配备了免费全程微信群服务,即刻进群和同行程旅友交流,领队微信号:Ctrip850(验证信息请注明***********,好友验证时间:北京时间9点-18点),本次行程不想加群可退订。

 

今まで国内線の航空券を何度もctripで購入してきましたが、こんな案内が来たのは初めてで、なんだこれ?といった感じではありました。

 

■微领队とは?

 

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ざっくり言うと、同じタイミングで同じ場所へと旅行する人たちを、ctripが微信のグループチャットに招待し(任意参加)、チャット内では現地の导游がおススメ観光地や食事スポットなどの有益な情報を色々と教えてくれるほか、緊急時のサポート、加えて旅行者同士の交流が図れるという「新型社交圏(中文まま)」ということのようです。

 

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このように、順次様々な情報が流れてくる他、質問したいこと(現地は寒いか否か、服装は長袖がいいか、〜に行くのにおススメのツアーはあるかなど)を聞けば、現地の导游から回答してもらえます。また旅行者も頻繁にメッセージを発信しており、例えば旅行中の「今〜(特定の観光地)にいる人いる?」「誰かタクシーシェアしない?」であったり、様々な観光地の写真シェアも行われています。とにかく頻繁にメッセージが来るため、少し煩わしい面も否定はできません。


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中には出発の朝方、空港にて「身份证丢了(身分証をなくした)」などと悲痛なメッセージを送ってくる人もいて、不謹慎ながらも笑ってしまいました。

 

プライバシーを重視する日本では、こうしたサービスが普及することはおそらくないと思いますが、何となく中国の方々は好きそうな(抵抗なく受け入れられそうな)サービスかなと思いました。これからどんどんと流行っていくのかもしれませんね(あっさり消える可能性もあるでしょうが…)。

 

②現地ツアーにおける微信の活用方法

今回は行きたい観光地が個人では少し行きにくい場所にあったのと、時間的にもあまり余裕がなかったため、1日だけ、中国に来てから初めて現地ツアーに入ることにしました。

 

ツアー当日に参加者が集合したところで、まず一番最初に行われたのが、微信のグループチャット作り。ここらへんは本当に中国らしいというか、やはり日本のツアーでは考えにくい行動ではないかと思いますが、実際このグループチャットは実に理にかなっていました。


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例えば、今回のツアーではいくつかの著名観光地を回ったのですが、都度都度、集合場所・集合時間がリマインドとしてガイドから送られて来るほか、例えば観光地内のシャトルバスでは、下車直前に「ここで下りて!」といった注意喚起もなされます。


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また、ツアー中は基本的に「今から2時間は自由行動!○時に✖︎✖︎集合!」といった感じなので、バラバラに集合場所に戻ることになるのですが、各々が到着報告を入れることになるため、参加者同士にプレッシャーがかかるのか遅刻する人間も特におらず、不必要に待たされるといったことがありません。おまけにガイド的にも管理がしやすいでしょうから、まさにwinwinの関係が構築されることになるのです。

 

僕個人としては、やはり中国語能力に難があるため(ガイドは簡単な言葉で繰り返し説明してもくれたりと親切だった)、特に集合場所・時間をメッセージで送ってもらえるのはありがたかったですね。

 

最後になりますが、①②を通して、旅行スタイル自体が本当に中国らしさのある進化を遂げていることを、肌で感じることができたように思いました。おしまい。