上海駐在員の中国一周日記

上海駐在中のサラリーマンが、週末使って主に中国国内を旅行してます。日常生活の備忘も適当に書いてます。

上海で手術

背中にしこりのようなものがあり、気になっていたので家近くの病院で見てもらったら、難しいものでもないので、やりたければ今から除去手術できますと言われ、その場で手術を受けることにしました。その日のうちにやるとも思わなかったので、このあたり中国はスピード感が違います。

 

おそらく粉瘤でしょうと言われ、2センチ程度切開しました。30年ちょっと生きてきた中で初めての手術(たぶん)です。

 

粉瘤

https://www.dermatol.or.jp/qa/qa17/

 

手術自体はあっとゆうまに終わりましたが、麻酔ってすごいのですね!縫合時に引っ張っられる感じだけはありましたが、いつ切開されたのかも全く分からずでした。

 

まぁ僕の手術は大したことなく終わったので正直どうでもいいのですが、今回手術を受けてる時に思い出しのは、ちょうど一年くらい前、家族が上海来たばかりの頃に、娘が家の中で大怪我をして救急車で運ばれたこと。

 

当時僕は会社にいたのですが、外出する直前で、唐突に嫁氏から電話かかってきて出てみたら、焦燥した嫁氏の声と、子供の泣き叫ぶ声。リビングのソファーで飛び跳ねていた娘が足を踏み外し、ソファー脇のガラステーブルに顔から突っ込み、眉間を割ってしまったのです。

 

家には嫁氏と娘の2人だけしかおらず(しかも当時上海に来たばかり)、急ぎ会社から救急車と病院を手配してもらったのですが、救急が到着して娘の状態を見るに相当ひどかったようで(骨まで見えてた)、元々手配してた病院ではなく、整形では上海で一番有名との第九人民医院に急遽連れていかれることになりました。

 

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交通大学附属第九人民医院。上海で整形といったら九院、というくらいの病院のようです。交通大学は理系では上海トップの大学。

 

とりあえず嫁氏・娘は二人だけで救急車に乗せられ病院へ。僕自身も会社から病院へ直行。

 

娘が運ばれた救急棟に到着したら、なぜかストレッチャーに寝かされたおじいちゃんおばあちゃんが大量にいるなど、そこは映画の夜戦病院さながら、かなり強烈で、さすが中国のローカル病院はやばい!と変に感心したことを今でも鮮明に覚えています。(後日外来に行ったら、外来は普通にきれいだったけど)

 

娘もおじいちゃんおばあちゃん同様にストレッチャーに寝かされた状態で泣き叫んでいて、素人目に見ても傷口はひどかったですが、唯一目に怪我が及ばなかったことは不幸中の幸いでもありました。

 

それからしばらく待てどもなかなかドクターが現れず、こちらもイライラが募ってきたところで、ようやく診察室に呼ばれ(それでも外国人だからか他の人よりもだいぶ早い)、その場で手術へ。

 

ただし診察室は日本のように綺麗なものでは全くなく、マジでここでやるのかといった感じの部屋であることに加え、「お父さんは娘さんの体を押さえてください」となぜか僕自身も参加することに。おまけに全然関係ないおっさんら(心配してくれてる様子)オーディエンスがオープンになってた診察室の外から見守ってくれてるなど、牧歌的であると同時に、相当にカオスな状態でした。

 

消毒・麻酔・縫合など最初から最後まで手術に立ち会いしましたが、相当に痛そうで、娘はよく頑張っていたと思います。特に消毒なんかはたぶん大の大人でも失神しかねないですね。あの光景は一生忘れられません。

 

とりあえず手術自体は無事に終わり、そのまま家に帰って良しとなりまして、病院から出ようとしたところで最後オーディエンスのおっさんが見送りにきてくれました。一体あの親父は何者だったんだろう…。

 

長くなりましたが、術後1年程度が経過した現在、おかげさまで娘の傷はよく見ないと分からない程度にまで回復することができました。この怪我のことは、上海駐在期間において、相当に忘れ難い出来事であるのは間違いなく、たまたま自分自身の手術もあったので、ちょうど良い機会と思い、備忘として書き残すことにしてみました。