上海駐在員の中国一周日記

上海駐在中のサラリーマンが、週末使って主に中国国内を旅行してます。日常生活の備忘も適当に書いてます。

内示後二年が経過しました

2016年の6月中旬に、出先(当時の担当業務関係のセミナー)で急に部長から電話かかってきて、「上海行ってきてね」と内示を受けたあの日から早2年が経ちました。

 

それまで僕は海外出張すら行ったことなかったのですが、

 

・日本人駐在員が一人だけの事業部門、オフィスへの異動

・初回出張時の引継(3日間)のみで、前任者が帰国

・周りは全員中国人(日本語できる人がいたのはありがたかったけど)

・僕自身は中国語できない

・直面する様々な問題(詳細略)

 

といった、海外初赴任の若手を送り込む先としては、正直言ってなかなかにハードモードな場所(だと思ってます)へと放り込まれることになった次第です。

 

ビザの関係などで正式赴任は9月だったため、厳密にはまだ2年は経っていないものの、一つの区切ではあるので、この2年弱の駐在生活のリアル(主に仕事関係)を少し書き綴ってみようと思います。

 

■仕事について

僕は会社に入ってから管理部門(会計)で過ごした時間が長く、中国でも同様に財務・会計といった管理畑の仕事をしてます。

日本にいた時は一実務担当者だったのに対し、こっちでは管理者としての役割が求められます。おそらくどの会社もそうだと思いますが、日本にいる時よりも1〜2階級は上がるイメージですね。

僕が中国で配属になった先は、大きくはないものの、一つの独立した法人であることから、特に金と数字を預かる立場として、良く言えば経営者ちっくな仕事ができるといった面はあるのですが、その分守ってくれる上司がたくさんいた日本の時とは異なり、直接的に諸々のプレッシャーがかかるようになった部分が多分にあり、特に最初の1年は相当にストレスフルでしんどかったです。(白髪増えたと中国人スタッフに心配された…)

まぁ今もストレスはヤバイですが、ちょっとこなれてきたといったところでしょうか…

 

■労働時間について

日本で働き方改革が声高々と叫ばれる一方、季節差はあるものの、相も変わらず激務上等な働き方をしています。

例えば平日は毎晩22時まで会社で働くことも多く、オフィスのセキュリティの関係で一回家には帰るものの、帰った後に家でも仕事をするといった状態です。土日も夜子供が寝た後に仕事してます。別にダラダラと仕事をやってるつもりはないんですけどね。。

結局駐在員に回ってくる仕事自体がどんどん増えているのが実情で、こなしてもこなしても終わらないといった状況に陥っており、時間的には間違いなく過労死ラインを超えてる(はず)…。ノートPCがあればどこでも仕事ができてしまうことや、携帯で会社メールが見れるようになってたことも良くないですね。便利だけど。

 

■言葉について

こと中国の日系企業では、日本語できる人もいるので、中国語はできなくても正直仕事はなんとかなるもんだと思います。

僕の場合は、財務部門で日本語ができるスタッフがいなかったことや(今はいる)、会社の会議がほとんど中国語で行われていることもあり、一年くらい経った頃から、向こうが喋ってることはなんとなく(細かいことは分からないにしても)分かるようになってきた感じかなと。もちろん会議中に中国語で発言するとかは正直全然出来ないし、喋るのは最低限だけですけどね。

結果的にラッキーだったと思うのは、日本語が出来ない中国人スタッフが周りに多かったということでしょうか。赴任当初はこれが大きな不安要素でしたが、例えばお昼ご飯をずっとこうした日本語の出来ない中国人スタッフと食べて、片言でもいいからお喋りしてきたことなんかは、すごく中国語の勉強になったと思います。

ちなみにこっちでは英語は全く使いません。まれに中国語と英語ができるといった人と接する機会があったりしますが、僕の英語レベルがお粗末すぎて、中国語の方がまだコミュニケーション取れるといった体たらくです。。これでもTOEICは800点越えしてるものの…やはり点数は多少あっても、喋る訓練・喋る環境下にないと、全く役に立たないということの良い見本かと思います。

 

■休暇について

労働時間は先に述べた通りめちゃくちゃなのですが、休み自体は比較的取りやすいです。休むと自らの首を絞める可能性もありますが、業務に支障がない限りは休暇を取ることは全く問題になりません。良くも悪くもここは自分の責任である程度決めることができます。(長期休暇とって旅行行きたい…)

 

■待遇について

上海のような外国人の多いエリアは物価が高いこともあり、物価指数に応じて給与水準が切り上がることをはじめ、日本にいる時よりはもらえる給与は多くなりますが、仕事の多さ・責任・プレッシャーを考えれば、金銭面で魅力的と言えるかは分かりません。

ただ、上海は住居費がとにかく高いのもあり、日本ではとても住めないような家賃のマンションに住むことができたりはします(家賃に対して釣り合いが取れる物件かは別、こんなマンションが億ション!?というようなのもたくさんある)。

 

■中国人とのお酒の付き合い方について

僕は酒があまり飲めないこともあり、酒も赴任当初の非常に大きな不安点でした。「飲めないなら徹底的に飲めないということ、中途半端に飲むのが一番ダメ」なんかもよく言われておりました。

実際どうか?北方はたしかにそうした文化が根強いとは聞くものの、「上海近辺では正直そこまでヤバいということもない」というのが個人的な感想です。

弱いながらも頑張って飲んでれば、中国人が受け入れてくれる度合いは違うように感じますし、中国人でも酒が弱い人はいるし(バケモノみたいに強いのも多いけど、まぁ日本も一緒か)、みんなで乾杯乾杯乾杯はもちろんあるものの、飲まないよりは飲んだほうが絶対楽しいですしね。

 

 

以上長々と書きましたが、要は正直しんどいことのほうが多いし、死ぬ程働いてる駐在生活だけど、とりあえず2年間はなんとかやってくることができました。

今後が長くなるのか短くなるのか、あとどれくらい中国駐在が続くかは全く分からないものの、これからはもう少し駐在員に対しても働き方改革を推進してもらって、仕事内容も見直して(ボリューム落としたい・疲れた)、休みをたくさん取って中国国内外問わず色んなところに旅行行きたいなぁ、ということが言いたかっただけです、はい。まぁもっと簡潔にいうと「休みほしい!旅行行きたい!」ということだけですね(結局これ)。

 

ではでは。