オバマ広場壊滅
古北近辺の日本人で、お世話にならなかった人はいないだろうと思われるオバマ広場こと嘉顿广场。なぜオバマという通称なのかは存じませんが、ここのところテナントとして入っていた飲食店が、どんどんクローズしてきてはいました。が、
いよいよ終わりが近づいている様子です。
写真は9月中旬時のものですので、今はもっと解体が進んでいるかもしれません。往時の活気はまるで無く、気がつけば、いつのまにか無人コンビニもなくなってました。
KING大志なんかはまだ営業を続けてるみたいですが、店員さんに聞いた限りでは今後どうなるかは全然分からないとのようです。個人的には、濱之家(家系ラーメン屋)がなくなったのが本当に惜しい。遅くまで残業した後に、よく会社の人たちと行ってました。
横浜家系濱之家http://m.dianping.com/appshare/shop/18417799
ラーメンも炒飯も美味しかったのになぁ…
本当かどうかは知りませんが、オバマ広場は武警(中国人民武装警察部隊)の所有物との話があるらしく、こうした国家に属する組織が、小遣稼ぎ(?)的に家賃収入等を得るのが、体裁上よろしくなかった…ということなのかもしれません。ちなみに、水城路駅直結の星空広場も、やはり同じく武警所有との話を聞いたことがあります。
いずれにせよ、とても残念です。
貴州省・重慶旅行1日目② 貴陽の高崎山こと黔灵山公园
貴陽空港からエアポートバスに乗り、30分程度で貴陽火車駅に到着しました。
貴陽火車駅。天気が悪い。とりあえず朝ごはんが機内食の美味しくはないお粥のみだったため、まずは駅前のローカル飯屋で腹ごしらえします。
色々とメニューはあるものの、イマイチ推しが何なのかよく分からず、とりあえずは一番上に記載されている炖鸡面をチョイス。
炖鸡面(13元)。あっさり鶏ガラスープ、幅広く受け入れられそうなお味で、結構なお点前でした。というか、普通に美味しかったです。程よくお腹が満たされたところで、ようやく観光に向かいます。
2路バスにて向かった目的地は、以前に書いた微领队の中でも強く推されていた黔灵山。
この黔(qian)という漢字が、貴州省の別称のようです。例えば貴州料理のことは黔菜と呼びます。中国の省は、上海なら沪(hu)、湖南なら湘(xiang)、広東なら粤(yue)といった感じで、どこも同じように別称を有しています。
黔灵山公园到着。入場料は5元とお財布にも優しい。
入場。
少し歩いていたら、山中には猿がいました。というか、この黔灵山公园の中にはめちゃくちゃたくさん猿がいるようです。さながら「貴陽の高崎山」と言っても良いのではないでしょうか。僕は会社入って最初の配属地が大分県だったのですが、高崎山へは知人友人が遊びに来る際などよく訪問していたので、非常に思い出深い次第です。
また、公園内には麒麟洞と呼ばれる愛国主義教育基地に指定されているスポットもありました。
麒麟洞は張学良が日中戦争期間中に幽閉されていた場所らしく、こうした点から愛国主義教育基地となっている模様です。ここの立看板の中でも張学良のことは抗日愛国将領と書かれていましたが、国共合作の立役者であったということで、中国国内では非常に評価されているみたいですね。
洞窟内部の写真もご参考までに。
さて、黔灵山公园の中には、もう一箇所外せないスポットがありまして、それが…
動物園。
わざわざ貴州省まで来て、中秋節の連休中にぼっちで動物園を歩き回っている痛々しさはさておき、5元の入場料に動物園も含まれるというのは、なかなかコストパフォーマンスが秀逸であるように思いました。
レッサーパンダ(小熊猫)だ!
他にもライオンやら、虎やらとなかなか本格的に動物たちもいて、家族連れで賑わってました。家の近くにあったら通ってしまいたくなるレベルです。
そしてリアル動物たちもさることながら、個人的に目を奪われたのは動物のオブジェ。
園内には、どことなく小憎たらしい顔をしている動物たちのオブジェがたくさんあり、見る人の目を楽しませてくれます。
ツノ、一本足りなくない…?
続く。
貴州省・重慶旅行1日目① 貴陽でくまモンの歓迎を受ける
中秋節の2泊3日で、貴州省ならびに重慶へと遊びに行ってきました。一番の目的地は、アジア最大の滝と謳われる「黄果樹大瀑布」です。
そもそも貴州省とはどこぞや、という話をしますと、四方を四川・雲南・湖南・重慶・広西といった各省・市・自治区に囲まれており、位置的には中国内陸部の所在となります。苗族をはじめとした少数民族が人口の4割近くを占めるといった特徴を有していて、また、一般論であると前置きいたしますが、貧乏とのイメージをお持ちの方が多いのではないかと思われます。
この日のフライトは朝6時45分発。時間的には相当に早く、公共交通機関はまだ稼働していなかったため、滴滴(アプリ)で車を手配し、自宅朝4時半出発で虹橋空港へと向かいました。
機上では「祝您用餐愉快!」といった中国らしからぬ記載付きの機内食が出てきました。
メニューはというと、こちらは中国らしくお粥でした。(美味しくはない)
約3時間程で貴陽の龙洞堡空港に到着です。
貴州省といえば、非常に有名なのはお酒ですね。茅台酒。白酒ですが、非常に良いお酒で二日酔いしないとのことです。僕は残念ながら飲んだことないので分かりません。この茅台酒を製造する贵州茅台酒股份有限公司(上海上場)は、蒸留酒業界では時価総額世界一。日本企業で勝ってるのはトヨタくらいという、超優良企業のようです。
さて、こちらの写真は空港内。右手にちょっと日本風?の建物があるなと近づいてみると…
まさかのくまモンショップ。こんな地方都市の空港にまで進出してるなんていうのは、正直恐れ入りました。というか、日本のカルチャーとは完全に隔絶された地だとばかりに考えていたので、出だしから思い切りずっこけた気分です。
省の玄関口たる空港がくまモンでいいのか!などと色々と突っ込みたい気持ちはさておきながら(日本人的には全く構わないんですが…)、とりあえずは貴陽市内へ出るためのバスチケットを10元で購入し、貴陽火車駅へと向かうことにしました。
続く。
中国 旅行スタイルの進化
中秋节快乐!
現在、祝日の少ない中国における貴重な三連休を迎えておりますが、僕自身はというと、この貴重な時間を使ってまた旅行をしてまして、現在は貴州省の貴陽から重慶に移動しているところです。旅行の内容自体は後日書こうと思いますが、今回は旅行中に感じた中国における旅行スタイルの進化について書きたいと思います。
①微领队(Virtual Tour Manager)
貴陽行きのチケットをctripで購入した後に、以下のようなショートメッセージを受信しました。
【携程】尊敬的○○○○您好,携程微领队已为您的上海至贵阳的机票订单配备了免费全程微信群服务,即刻进群和同行程旅友交流,领队微信号:Ctrip850(验证信息请注明***********,好友验证时间:北京时间9点-18点),本次行程不想加群可退订。
今まで国内線の航空券を何度もctripで購入してきましたが、こんな案内が来たのは初めてで、なんだこれ?といった感じではありました。
■微领队とは?
ざっくり言うと、同じタイミングで同じ場所へと旅行する人たちを、ctripが微信のグループチャットに招待し(任意参加)、チャット内では現地の导游がおススメ観光地や食事スポットなどの有益な情報を色々と教えてくれるほか、緊急時のサポート、加えて旅行者同士の交流が図れるという「新型社交圏(中文まま)」ということのようです。
このように、順次様々な情報が流れてくる他、質問したいこと(現地は寒いか否か、服装は長袖がいいか、〜に行くのにおススメのツアーはあるかなど)を聞けば、現地の导游から回答してもらえます。また旅行者も頻繁にメッセージを発信しており、例えば旅行中の「今〜(特定の観光地)にいる人いる?」「誰かタクシーシェアしない?」であったり、様々な観光地の写真シェアも行われています。とにかく頻繁にメッセージが来るため、少し煩わしい面も否定はできません。
中には出発の朝方、空港にて「身份证丢了(身分証をなくした)」などと悲痛なメッセージを送ってくる人もいて、不謹慎ながらも笑ってしまいました。
プライバシーを重視する日本では、こうしたサービスが普及することはおそらくないと思いますが、何となく中国の方々は好きそうな(抵抗なく受け入れられそうな)サービスかなと思いました。これからどんどんと流行っていくのかもしれませんね(あっさり消える可能性もあるでしょうが…)。
②現地ツアーにおける微信の活用方法
今回は行きたい観光地が個人では少し行きにくい場所にあったのと、時間的にもあまり余裕がなかったため、1日だけ、中国に来てから初めて現地ツアーに入ることにしました。
ツアー当日に参加者が集合したところで、まず一番最初に行われたのが、微信のグループチャット作り。ここらへんは本当に中国らしいというか、やはり日本のツアーでは考えにくい行動ではないかと思いますが、実際このグループチャットは実に理にかなっていました。
例えば、今回のツアーではいくつかの著名観光地を回ったのですが、都度都度、集合場所・集合時間がリマインドとしてガイドから送られて来るほか、例えば観光地内のシャトルバスでは、下車直前に「ここで下りて!」といった注意喚起もなされます。
また、ツアー中は基本的に「今から2時間は自由行動!○時に✖︎✖︎集合!」といった感じなので、バラバラに集合場所に戻ることになるのですが、各々が到着報告を入れることになるため、参加者同士にプレッシャーがかかるのか遅刻する人間も特におらず、不必要に待たされるといったことがありません。おまけにガイド的にも管理がしやすいでしょうから、まさにwinwinの関係が構築されることになるのです。
僕個人としては、やはり中国語能力に難があるため(ガイドは簡単な言葉で繰り返し説明してもくれたりと親切だった)、特に集合場所・時間をメッセージで送ってもらえるのはありがたかったですね。
最後になりますが、①②を通して、旅行スタイル自体が本当に中国らしさのある進化を遂げていることを、肌で感じることができたように思いました。おしまい。
湖北省旅行3日目② 若かりし孫文
長江で泳ぐ人々に軽く衝撃を受けたところで、個人的には何となくやり切った感もあり、武漢駅へ引き返すことにしました。
長江、再见!
武漢駅に戻るための地下鉄最寄駅(4号線首义路)まではバスに乗ります。
首义路駅近くには「泛悦汇」というちょっとお洒落なモールがあり、盒马鲜生(EC・オフラインが融合したアリ系の新小売、便利すぎて人間が腐る)の実店舗をはじめ、何なら日本食屋も入ってました。
そして、帰りの高鉄にはまだ少し時間があり暇だったため、この付近を散歩していたところ、意図した訳でもなく偶々辿り着いたのが、
辛亥革命博物館。
赤壁に行くことが今回の旅行の主要目的だったので、正直失念しておりましたが、武漢は中国近代史の主要舞台でもあります。1911年に武漢で発生した「武昌蜂起」と呼ばれる清朝打倒の反乱が辛亥革命の発端となり、清朝が滅びるきっかけとなりました。ここらへんのエリアというのは、中華民国が発足した地でもあった(はず)です。ちなみに入館料は無料と、お財布にも優しい。
館内には関係する展示物がたくさんあります。
孫文。若い!印象が全く違いますね。例えば毛沢東なんかもそうなのですが、人民元や天安門広場みたいに、日常的に目にする写真の印象が強すぎるからか、たまに違ったものを見ると別人のように感じられます。
偶々見つけて入っただけではあったものの、辛亥革命博物館はなかなか面白かったです。赤壁のように三国志はもちろん良いですが、こうした近代史を眺めるのも楽しいですね(日本人からすると色々と難しさはあるものの)。
最後は武漢駅で再び热干面、それと三鲜豆皮の遅めの昼食を取り、上海に戻りました。
ということで、湖北省旅行は以上でおしまいなのですが、これで残りの未踏省(含自治区等)は以下の通りとなりました。
黒龍江・遼寧・天津・山東・福建・海南・重慶・貴州・雲南・広西・青海・新疆・西藏+江西(通過はしたことあり)
江西含め、残りは十四个省份!
湖北省旅行3日目① 黄鶴楼から長江を望む
中国三大名楼と呼ばれるのが、湖南省の岳陽楼、江西省の滕王閣、そして湖北省は武漢にある黄鶴楼です。黄鶴楼は武漢市内では随一の観光名所であり、外すことは罷りならん、などということは全くないものの、せっかく武漢に来ているので、訪ねてみることにしました。
武漢駅からは地下鉄とバスを乗り継いでいきます。
武漢の交通カードはドラえもん(多分本物)で、後日娘へお土産としてあげたら喜んでいました。
それにしてもマジで大都会ですね。ここでバスへと乗り換え。
黄鶴楼到着。「天下江山第一楼」との文字が刻まれています。
黄鶴楼にはたくさんの観光客がいらっしゃってました。赤壁の閑散さとは様相が一変します。
楼閣の色が青空に映えますね。そして遠目に見ても人が多い!
楼閣内は案の定中国名物大行列であり、階段にて渋滞が発生する事態となっていました。
さて、この黄鶴楼は、高名な李白の詩でも詠まれている場所でして、赤壁の漢詩を教えてくれていた前述の中国人スタッフが、これまた微信で詩を送ってくれていたので、こちらでご紹介したいと思います。
「黄鹤楼送孟宏然之广陵」唐・李白
故人西辞黄鹤楼,烟花三月下扬州。孤帆远影碧空尽,唯见长江天际流。
黄鶴楼にて孟宏然の広陵に之くを送る。
故人西のかた黄鶴楼を辞し、煙花三月揚州に下る。孤帆の遠影碧空に尽き、唯見る長江の天際に流るるを。
日本でも教科書に載るレベルで有名な漢詩ですが、内容はさておき、詩中にもある通り、黄鶴楼からは長江を眺めることができる次第です。というか、黄鶴楼の目と鼻の先なので、普通に歩いて長江まで行くことができるのです。
長江にかかる长江大桥までやってきました。黄鶴楼から徒歩10分程度の場所に位置しています。この长江大桥は歩いて対岸へと渡ることも出来るのですが、車が通る度に大きく揺れを見せるなど、スリリングかつエキサイティングです。正直言うと僕は途中で怖くなったので、対岸まで渡るのを早々に断念しました。
頂上部からは、エレベーター(有料、2元)で橋の下まで降りることができます。
エレベーター横には、も、毛沢東の写真が!!
(ちなみにマジで本当にどうでもいいことなのですが、うちの妻は昔から毛沢東のことを「けざわひがし」と思いっきり訓読みで呼んでいるのですが、個人的にはいまだにこれがツボです。)
さて、話は戻りますが、毛沢東が直々に視察しに来るくらいなので、当時は相当に気合の入ったプロジェクトであったであろうことが容易に想像つきます。下から眺めても本当に立派な橋であると感じます。
とは言いつつもココはやはり中国。少し横に目を向ければ、足だけちょっと浸かろうなどといった生易しいレベルではなく、かなり力強く長江に入り込んでいる逞しい人民の方々が複数おられました。オヤジ、めちゃくちゃズボン濡れてるぞ!
…にしても、なかなか言葉では表しがたい光景ではなかろうかと思います。
続く。
ジブリと吉卜力
しばしば書いていますが、娘3歳はディズニーに大ハマりをしており、ことあるごとに上海ディズニーへ連れていってくれとおねだりをしてきます。
と同時に、実はジブリフリークたる片鱗も見せつつあり、「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」などを好んで鑑賞しています。ジブリ作品は妻も僕も好きなものでして、そうしたことを知ってか、日本での滞在中に僕の両親が連れて行ってくれたのが、、、
白髭のシュークリーム工房
https://s.tabelog.com/tokyo/A1318/A131812/13161008/top_amp/
なんでも宮崎駿監督の弟さんの奥様が経営しているという、スタジオジブリ公認のお店みたいなのですよ。三鷹にあるジブリ美術館については非常に有名で、日本にいた時に何回か行ったことがありましたが、ここのお店は正直全然知りませんでした。
白髭のシュークリーム工房の最寄駅は、小田急線の世田谷代田駅になります。実は僕の実家から電車で2〜3駅と比較的近く、個人的にはちょっぴり馴染み深いエリアです。ただ、駅に下りたのは本当に久しぶりで、小田急線は地下化・複線化工事をやったこともあり、昔とは様子が一変してました。
駅からは徒歩5分程度ですが、完全なる住宅街のため、場所はちょっと分かりにくいかもしれません。
到着。
ジブリの雰囲気ある可愛らしいお店です。1階がシュークリーム屋で、2階がカフェになっています。早速お店に入ってみると、
じゃん。トトロのシュークリーム。
にしても、三十路のおっさんが言うのも僭越ですが、めちゃくちゃかわいいですね〜。この時は甥っ子姪っ子家族も一緒でしたが、大人も子供も一様にテンションが激しく上がっていました。
店内には宮崎駿監督の直筆イラストなんかもあり、ファン垂涎なのは間違いありません。
味もカスタードやチョコレート、他にも季節限定など、たくさんの種類があります。
この時は上のカフェでお昼も戴きましたが、リーズナブルかつ非常に美味しく、これまた激しくおススメな次第です。
さて、ジブリといえば実はこちら中国でも人気が高く、今年の夏(7/1〜10/7)は浦東の环球金融中心でジブリ展をやっています。中国語では「吉卜力」(jibuli)となります。
8月に客人がいらしていた際にご一緒したのですが、ジブリ展は中国のお客さんで大にぎわいでした。
メイとさつきの家や、
ネコバスも上海に出張で来ています。
上海の催しもなかなか悪くないですよ。
94階にも展示物がありますので、このフロアまで行けることを考えれば、チケット(160元/人)も多少はリーズナブルかもしれませんね。高いは高いけど。