ベトナム・ミャンマー旅行① フエでブンボーフエ
坊が生まれたことに伴い、ちょっと昔のことを書き残してみようと思います。
2014年の11月末、長女が生まれる1ヶ月半程前のことになるのですが、当時「子供が生まれたら旅行には行けなくなっちゃうかなあ」といった心の声を、妻に伝えたなどということは全くなかったものの、旅行が心底好きな僕を憐れんでくれていたのか「生まれる前に最後好きな所行ってきていいよ」と仏のような言葉をかけてもらうといったことがありました。
一つには彼女自身も相当な旅行好きで、この方面には理解があること(と僕が勝手に思いこんでいる。腹の底は不明)。もう一つは妻勤務先の福利厚生で、産休中までは飛行機にかなりの安価で乗ることができ、使わないともったいない等が背景にはあったのですが、当時の僕としては嬉しくて天にも上る気持ちだったことをよく覚えており、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。まぁおかげで昨今に至るまで、妻には全く頭が上がらなくなってしまいましたが。
※結果として長女がまだまだ小さいながらもこんなブログを書いてるくらいなので、子供生まれたら旅行行けない云々というのは全然関係なかったですね。長女も3歳半にして日本含め5カ国滞在済+中国国内も色々連れて行ってるので、早くもベテランな風格を漂わせ始めてます。
さて、ここも行きたいぞ、あそこも行きたいぞと色々悩んだ結果、僕自身はアジア圏が好きなこともあり、チョイスしたのがベトナムとミャンマーでした。ベトナムはホーチミン・ハノイ・ホイアン・ダナンといった所は観光済だったため、目的地は残る主要所のフエ。ミャンマーは昔から行ってみたかったバガンが最優先。ただ、腐っても企業社畜の身である以上、長くは取れないであろう休みを有効利用しなければならず、熟考の末組み上がった旅程が以下の通りでした。
1日目:羽田→ホーチミン(飛行機/深夜便)
2日目:ホーチミン→フエ(飛行機) フエ観光
3日目:フエ→ハノイ(飛行機)
4日目:ヤンゴン観光
6日目:バガン観光
7日目:ヤンゴン観光
8日目:ハノイ観光
ハノイ→成田(飛行機/深夜便)
合計8泊9日(含機中泊2日)。・・・改めて眺めると、とてもサラリーマンとは思えない旅行スケジュールになってしまっています。当時はまだ働き方改革だなんだと言われる前のことでしたので、不退転の決意をしつつも、恐る恐る上司に休暇の相談をしにいったところ、意外とあっさりokをもらうことができてしまい「戻ってきたらマジで座席がなくなってるかもしれない」との懸念が一瞬頭をよぎりましたが、浮ついた気持ちが完全に勝った状態でした。妻自身もまさかこんな長期で行くとは思っていなかったようで、呆れてる様子ではありましたが、とにかく大手を振って出発できるようになった次第です。
という訳で、誰も興味がないかもしれませんが、個人的には旅行に行った経緯等を含めて色々と思い出深いので、フエ・ヤンゴン・バガンを旅行した時のことを書いていこうと思います。初回の今日は、まずベトナムのフエから。
中国語では「顺化」と呼ぶらしいフエという街は、ベトナムの中部に位置しており、19〜20世紀にかけて存在していた阮(グェン)朝の首都が置かれていた都市です。こういった背景もあり、しばしば古都フエなどともいわれます。
フエの街並。なんというか雑な感想かもしれませんが、ベトナムっぽいとの印象につきます。
フエは一部の歴史的建築物が世界遺産(文化)にもなっているれっきとした観光名所なのですが、世界遺産の阮朝王宮以外は観光スポットが点在していて少し不便であり、一人旅の場合はバイクタクシーで回るのを現地ツアー会社におススメされました。
バイタクのおっさんに最初連れていかれたのがカイ・ディン帝廟。
元々はとりあえず王宮だけ行ければいいやと思っていたこともあり、恥ずかしながらノーマークだったのですが、フエ観光ではここがハイライトと言えるくらいにナイスな場所です。
帝廟内部も必見。
ユネスコに認められているくらいなので、文化的価値は高いのだと思われますし、一番行ってみたかった場所ではあったものの、うーんといった感が否めませんでした。期待しすぎはよくないというお手本だったように感じます。
他にも何箇所か行ったような気もするのですが、いかんせん4年程前のことであり、携帯内に写真も残ってなければ、頭の中からすっかり記憶が抜け落ちてしまってました。
続いてフエのグルメ。
地球の歩き方にプッシュされていたお店に入ってみたところ、出てきたのは名前もよく分からないこちらの料理。
葉っぱを開いた時の見た目は、なかなかアレな感じでしたが、黄色いのはエビだったと思われ、いわば広東料理の点心に似ていて、見た目とは反比例的に美味しかったです。
もう一つの名物を食べに、夜のフエを散策。
ブンボーフエ。ブンはフォーと同じく米麺ですが、麺のタイプ自体が異なると同時に、フォーが北部・ブンが南部の名物といった地理的区別もあるようです。ボーは牛肉。ベトナム全土でも愛されるフエのローカル料理で、ベトナム料理らしからぬスパイシーさが特徴的。
とまぁ、文章が長くなってしまいましたが、今回昔の写真を色々眺めていたら、また旅行熱が沸々と高まってきました。今はせっかく中国に住んでいるので、当面は中国国内旅行に精を出す予定ですが、中国国内外を問わず行ってみたい場所は尽きません。