上海駐在員の中国一周日記

上海駐在中のサラリーマンが、週末使って主に中国国内を旅行してます。日常生活の備忘も適当に書いてます。

古北に出没する自称南京人

僕が今住んでる古北というエリアは、日本人もさることながら、外国人がたくさん住んでいるエリアです。(中国人ももちろんたくさんいる)

 

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古北。築年数の割には建物にガタがきていたり、水回りなどのトラブルが頻発するなど中国あるある的な事象は多いものの、落ち着いた街で、家族連れにはとても住みやすい場所です。

 

家族が来るまでは徐家汇というエリアに住んでました。徐家汇は日本でいう渋谷みたいなところで、ここも外国人は多いものの、古北のほうが比率的には相当程度多いように思います。

 

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徐家汇。なんというかギラついた街なのですが、初めて海外生活を開始した場所ということもあり、個人的には思い出深いエリアです。

 

さて、徐家汇に住んでいた頃には全く遭遇したことなかったのですが、ここ古北に来てから、しばしば自称「南京人(南京出身者の意味)」という中国人から声をかけられるようになりました。

 

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※南京は江蘇省省都で、上海からは高铁で1時間半程度でいける、見所満載の歴史ある街です。(行ったことないけど)

 

今日はこの古北エリアに出没する自称「南京人」について触れたいのですが、この自称南京の朋友たちにあいまみえると、決まって概ね以下の内容を、ゆっくりした中国語で、時々英語を混ぜながら話しかけてきます。

 

・今日出張で上海に来ている

・実は財布を落としてしまった

・どうしても今晩の高铁で南京まで帰りたい

 

要は、

 

・金がないから南京までの旅費を用立ててほしい(貸してほしい)

 

ということなのですが、これって思いっきり典型的な詐欺師なのですよ。しかも昔からあるクラシカルな手口みたいで。

 

上海から南京までの高铁のチケットはだいたい150元程度で、日本人(というか外国人か)的にはそれっぽっちの金額で、まさか詐欺を働くとも思えないし、あーそういうもんかと思って金を払ってしまうみたいです。

 

というか、古北に引っ越して来たばっかりの頃に、僕も一回やられたことがあるんですけどね。150元。

 

相手方詐欺師はなかなか身なりよく、なんなら立派な名刺(どこかの会社の副総経理となってた)まで渡してくるという小技を効かせてくるので、まだまだ純粋な心を持っていた僕としては恥ずかしながら引っかかってしまった次第です。

 

今考えればこれだけ電子決済が発達している中国で、財布を落としたから切符が買えないなんてことは100%ありえないですからね。だいたいあいつ携帯持ってたし、微信支付でも支付宝で払うでも、友達に送金してもらうでも良い話で。

 

おまけに普通の中国人は、何か(道など)聞いてくる時はゆっくり喋るなんてことはしないし(まくしたてられる)、ましてや英語なんか絶対に使わないので、この時点で警戒すべきでした。こうやって自分で書いていても、なぜ騙されたのか・・・ということが不思議でなりません。

 

当時は金を貸してあげたのは全く気にしておらず、なんなら良いことをしたな~くらいに考えてましたが、その後何回も「南京から来たんだけど〜」といった連中に遭遇したので(毎回人が違う=沢山いる)、段々と腹がたってきましたね。後の祭りですが。

 

とりあえず興味深いのは、どの詐欺師も必ず「南京から来た」と言ってくることでしょうか。チケットの値段が高すぎず安すぎずちょうどいいのか、メジャーな場所だからかわかりませんが、今のところは100%(自称)南京人です。

 

とにかく古北エリアで南京人という中国人から無心をされたら100%詐欺ですので、くれぐれもお気をつけください。ただし、ちょっとからかう分には笑えるとも思います。